自転車と釣りと余白と

自転車と釣りと周辺の余白について

浜名湖のチヌ釣りとガイドサービス

8月初旬、静岡県浜名湖にてチヌ(クロダイ・以下チヌと表記)のフライフィッシングをガイドサービスを利用して楽しんできた。 昨年9月末、釣り仲間に誘ってもらい初めて浜名湖へ釣りに行ったのだが、その日は荒天でサイトフィッシングが出来ず、残念な結果と…

「Vor dem Gesetz」について ~フライフィッシング・本流ヤマメ釣り2022年備忘録~ 

本流山女(ヤマメ) 今年2022年も、春から初夏にかけて、いつもの本流へヤマメ(山女)釣りに通った。もうかれこれ20年近くその川に通っている。飽きもせずよく通えると思うが、一向に飽きる気配が無い。今年も桜が咲き始めた頃から川通いが始まった。3月末…

2021年 回顧

2021年も、もうすぐ終わり。 今年の最後に、散文を少し・・・ここ2年ほどの世情として、個々に対して「自粛」を強いられてきた影響なのかもしれないが、どことなく「社会」という漠然とした何かを意識した釣りを私自身はしていた気がしてならない・・・…

Beyond Reason 理性を超えて

ヒラスズキをフライフィッシングで釣ることが私にとってのパイオニアワークだった頃の話。理性を越えた先に。 ・・・ 低気圧の通過した12月の朝。濡れた山道をひたすら歩き稜線へ登り詰めたその眼下、木々の間からわずかに見える海岸線は、打ち寄せる波に…

回顧と展望 

2021年も1ヵ月半が経過した。相変わらず新型コロナウイルス(COVID-19)は収束及び終息の兆しが見えないような世の中ではあるが、あと少しで河川が解禁だと思うと、気持ちが軽くなり身体も軽やかに動くような気になる。早く川原に立ちたい。 昨シーズンは、ど…

散文的な日々に

散文的な日々の事柄について 新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)の世界的流行。今年2020年は、未来の歴史書において特記すべき年であろうことは想像に難くない。昨年末(2019年末)の中華人民共和国・武漢市に端を発した流行は、7月現在全世界を…

対峙すること  ~釣人の眼前の風景~

釣人は絶えず対峙している。 それは魚であったり、 水面であったり、 風であったり、 太陽であったり、 漆黒の暗闇であったり、 輝く月であったり、 嵐であったり・・・しかし、本当に対峙しているものは「何か」ではない何か。彼らの眼前の風景は、それでは…

「ヘンリーズフォーク」への事始め 個人的な事柄

「ヘンリーズフォークでライズに没頭したい」 長年そう思い続けるばかりで、具体的な行動に起こさなかった。そのうちに、またいつか、という具合に想像の域を出ない物語でしかなかった。アメリカ・アイダホ州のスネークリバー水系、テイルウォーター、水草が…

Conquest of paradise 釣人は「楽園の征服者」なのか

荒涼とした原始が剥き出しの世界へ浸透してゆく釣人。 釣人は荒れ狂う海に対峙し、ヒラスズキを追う。 自然との対話、自然への畏敬の念、自然の恵みに感謝・・・ そのような感傷的な言葉など、一切顧みることなく、ただひたすらに、ヒラスズキを追う。対話を…

「静かの海 Mare Tranquillitatis 」について

冬の海、 ことに荒れ狂う海に対峙し、 ヒラスズキ(Lateolabrax latus Katayama)を追う釣人を記録したドキュメンタリー作品。 「静かの海 Mare Tranquillitatis」 釣人は何故そこまでしてヒラスズキを追うのか? 私は、その問いへの旅を続けている。 釣りと…